立位時のアライメントが呼吸機能,運動耐容能に及ぼす影響
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概要
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〔目的〕立位時のアライメントが呼吸機能,運動耐容能に与える影響を検討することである。〔対象〕健常成人16名であった。〔方法〕ハーネスを装着し立位姿勢を胸腰椎,股関節が3段階に屈曲位を呈するよう設定した。立位姿勢は,身体の各マーカーから重心線までの距離を求めた。呼吸パターンは川俣らの5段階評価法,呼吸機能はスパイロメーターを用いて測定し,運動耐容能はシャトルウォーキングテストで評価し,立位姿勢との関係を検討した。〔結果〕呼吸パターンは,耳,肩,膝,外果の前方偏位で悪化し大転子の前方偏位で向上した。%肺活量,予備吸気量は,上半身重心の前方偏位で低下した。歩行距離は,耳,膝の前方偏位で減少した。〔結語〕これらの姿勢により呼吸機能が低下し,過剰な筋収縮により末梢の酸素摂取量が増加し運動耐容能が低下したと考える。立位姿勢と呼吸パターン,呼吸機能,運動耐容能の間に強い相関を認めた。立位姿勢が呼吸機能,運動耐容能に影響を及ぼすことが示唆される。
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