上肢挙上角と脊柱彎曲角との関係 健常成人における検討:─健常成人における検討─
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概要
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〔目的〕本研究では,健常成人男性における上肢挙上角と脊柱彎曲角(胸椎後彎角および腰椎前彎角)との関係について検討した。〔対象〕健常成人男性12名(平均年齢23.6±5.5歳)。〔方法〕上肢下垂位,90°,120°,150°,最大挙上位の5肢位における胸椎後彎角と腰椎前彎角を計測し,各挙上肢位で比較した。〔結果〕胸椎後彎角は,上肢下垂位から120°挙上位までと比較して150°挙上位と最大挙上位で有意な減少を示した。腰椎前彎角は,上肢下垂位と比べ150°挙上位以上で有意な増加を認めた。また,その増加の推移は上肢挙上角の増加に伴って概ね直線的に増加する傾向を示した。〔結語〕上肢挙上運動と脊柱彎曲角との関係は,挙上運動に伴って腰椎前彎角が概ね直線的に増加し,150°挙上位以上で腰椎前彎に加えて胸椎後彎角が有意に減少することで,上肢挙上運動に胸腰椎が相互的に貢献することが示唆された。
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