膝関節のギプス固定中における運動イメージの介入がギプス除去後の関節可動域に及ぼす影響 一症例による検討:─一症例による検討─
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概要
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〔目的〕本研究の目的は,膝関節のギプス固定中における運動イメージの介入が,ギプス除去後の関節可動域に及ぼす影響について検討することである。〔対象〕症例は,右膝蓋骨の不全骨折を呈した77歳の女性であった。保存的治療として膝関節伸展位にて大腿近位部から足関節果上までのギプス固定を39日間施行した。〔方法〕健側にて膝関節屈曲30°,60°,90°の他動運動を行った後に,健側および患側にて各々の屈曲角度の運動イメージを想起させた。運動イメージの評価として健側および患側における運動イメージ想起時間を,疼痛の評価としてVASを測定した。運動イメージの介入日数は計24日であり,測定は訓練1,6,12,18,24日目に行った。〔結果〕運動イメージ想起時間およびVASは,介入日数を重ねるごとに減少した。また,ギプス除去後の膝関節屈曲角度は95°であった。〔結語〕膝関節のギプス固定中における運動イメージの介入は,ギプス除去後の関節可動域制限を予防するための一助となることが示唆された。
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