脳室周囲白質軟化症における脳の可塑性と神経再生に関する免疫組織化学的研究
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概要
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〔目的〕発達期神経細胞に強く発現するPGP9.5抗体を用いて,PVL症例の大脳における発達を明らかにすることを目的とし,神経の可塑性と再生について考察した。〔対象〕慢性期PVLを認めた剖検ヒト脳組織15例(在胎24週から生後2歳1ヶ月)とした。〔方法〕PGP9.5抗体を用いて免疫組織化学的染色を行った。蛋白の発現を半定量的組織化学的に判定し,正常発達群との比較検討を行った。〔結果〕PGP9.5に対する免疫反応はPVLのタイプによって異なっていた。限局型における大脳皮質錐体細胞層ではPGP9.5陽性細胞は減弱していた。また,顆粒細胞層ではPGP9.5陽性細胞は増強していた。また,PVL病巣内部および周囲の大脳白質においてもPGP9.5免疫反応が増強して観察された。〔結論〕慢性期PVL症例における免疫反応増強は,損傷されたPVL病巣組織に代償する可塑性像と考えられた。
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