ラット膝関節2週間固定後の拘縮に対する温浴が関節構成体に及ぼす病理組織学的影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
[目的]ラット膝関節拘縮モデルを用い,温浴が関節構成体に及ぼす病理組織学的変化を観察することである。[対象と方法]9週齢のWistar系統雄ラット15匹(非治療群,42℃群,40℃群,38℃群,36℃群それぞれ3匹)を用いた。いずれの群も右膝関節を屈曲位で2週間ギプス固定し,温浴を行う群は42~36℃の温浴を2週間施行した。右膝関節を採取後,組織切片を作成し,ヘマトキシリン・エオジン染色を行い光学顕微鏡下にて観察した。[結果]42℃群,40℃群の関節軟骨は,広範に本来の軟骨組織とは異なる質的変化を認めたが,38℃群,36℃群では拘縮のみの変化に類似していた。[結語]関節内温度上昇が関節軟骨や滑膜組織に悪影響を及ぼす可能性があり,温浴の適応や禁忌を具体的かつ詳細に再考しなければならない。
- 理学療法科学学会の論文
理学療法科学学会 | 論文
- 立位での一側下肢挙上動作における足底圧中心軌跡と下肢筋筋活動の立ち上がり潜時ついて : テーピングによる横足根関節可動域制限の有無における検討
- 静的姿勢保持に共通する足圧中心動揺パラメーターについて
- 静的姿勢保持における足圧中心動揺パラメーターの相互関係
- 制御工学的手法を用いた動的な立位姿勢バランスの評価指標に関する検討--身体前傾・復位動作特性と力学的パラメータの関連性について
- 本邦における Alberta Infant Motor Scale の Percentile ranks の調査