変性腰椎すべり症における前方すべり程度と間欠性跛行の関連性
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概要
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[目的]本研究の目的は,変性による第4腰椎の前方すべり程度と間欠性跛行(NIC)の関連性を明らかにすることであった。[対象]変性による第4腰椎単独の前方すべりを罹患する女性患者36例(66.9 ±7.7歳)であった。[方法]矢状面上レントゲン写真を用い,中間位,体幹後屈位,前屈位の3肢位における第4腰椎の第5腰椎に対する前方すべり率を測定した。NICは,神経症状によってそれ以上歩行が継続できない距離(WC)を測定し,それに反映させた。また,WC測定前に30秒間の静止立位を施行した後,自覚的疼痛強度(VAS)を測定した。[結果]重回帰分析の結果,WCと唯一,関連を認めたのはVAS(r2=0.268, p<0.01)のみであり,各肢位のすべり率,年齢およびBMIには関連性を認めなかった。[結論]本結果から,動的な症状であるNICはレントゲンによる第4腰椎のすべり程度からのみでは説明されるものではないことが示された。
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