高齢者における二重課題条件下の歩行能力には注意機能が関与している 地域在住高齢者における検討:─地域在住高齢者における検討─
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概要
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〔目的〕本研究の目的は,高齢者における二重課題条件下での歩行機能に,注意機能が関与しているのかを検討することである。〔対象〕対象は要支援,要介護状態にない地域在住高齢者161名である。〔方法〕5 m 歩行時間(ST歩行),計算(serial-1)を行いながらの5 m 歩行時間(DT歩行),ST歩行からDT歩行への変化量( Δ歩行時間),注意機能(trail making test part A:TMT-A),それに認知機能(mini mental state examination:MMSE)を測定し,DT歩行はどのような因子の影響を受けているのかを検討した。〔結果〕重回帰分析の結果, Δ歩行時間はTMT-A,MMSEと有意な相関関係を示したのに対し,ST歩行時間とは有意な相関関係にはなかった。〔結語〕DT条件下での歩行能力の低下には,一般的な歩行能力ではなく注意機能や認知機能が関与していたことが示唆された。
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