中等度運動時の代謝および心拍数に対する食後経過時間の影響
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概要
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[目的]食後しばらくの間は運動を控えるのが一般的であるが,健康維持・増進のため,日常生活において食後十分な休憩をとらずに運動する場合がある。[対象と方法]健常男性12名を対象に中等度運動時における食後の影響を代謝と心拍数から検討した。対象者は571 kcalの試験食をとり,食後30分と食後2時間の2条件下で60% peak Vo2強度の自転車漕ぎ運動を15分間行った。[結果]運動時の酸素摂取量,心拍数,酸素脈は食後条件間で有意な違いは認められなかった。ガス交換比から推定されるエネルギー代謝は,食後30分条件では運動初期に糖質代謝が優位であり,食後2時間条件に比べて運動時定常状態に至るまでに遅れがみられた。[結語]食後間もない時間帯に運動を行う場合,主運動における代謝応答が調整される程度に十分なウォーミングアップがより重要になると考えられた。
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