変形性膝関節症高齢者と健常高齢者の足把持力の比較
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概要
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本研究は,変形性膝関節症(膝OA)高齢者14名と健常高齢者14名の足把持力および片足立ち保持時間を測定し,その測定値を比較することによって,疾患(膝OA)の有無による影響を検討した。分析の結果,膝OA群,健常群ともに足把持力と片足立ち保持時間との間に有意な正相関が認められた。また,膝OA群と健常群の比較では足把持力,体重比足把持力,片足立ち保持時間に有意な差が認められ,OA群の測定値が有意に低値を示した。今回の結果より,足把持力と片足立ち保持時間は,関節疾患の有無にかかわらず関連性があることが確認された。また,膝OA高齢者では,足把持力が低下することにより,転倒の危険性が高まる可能性が示唆された。
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