小型三軸加速度計による高齢者の動的バランス評価の有用性
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概要
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本研究では身体に生じる加速度値から得られるゼロクロスポイント(ZCP)数を指標とし,高齢者の動的バランス評価における加速度計の有用性を検討した。対象はクロスオーバーステップ動作が可能な健常高齢者9名と健常若年者11名とした。分離型Force plateの床反力値から,ステップ動作における静止立位期と片脚立位期を区分し,各期の動揺量とZCP数について高齢群と若年群で比較した。結果,片脚立位期のZCPでは若年群に比較し高齢群で有意に低値を示した(p<0.01)。結論として,本研究で用いたZCP数を指標とすることで,動的バランスにおける高齢者の姿勢調節の特性をより詳細に評価できる可能性が示唆された。
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