脳血管障害例の座位姿勢制御における視覚的垂直定位の影響
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概要
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脳血管障害例の座位姿勢制御における視覚的垂直定位の影響を身体軸傾斜との関連から検討した。右麻痺7例,左麻痺8例,健常若年者9名及び健常高齢者4名に,視覚的垂直定位と,傾斜した視覚指標への身体軸傾斜を測定した。片麻痺例は身体軸傾斜が健常者より有意に小さく,麻痺側傾斜時にその傾向が著明であったが,運動麻痺の重症度と身体軸傾斜との間に有意な相関を認めなかった。視覚的垂直定位の標準偏差は左麻痺例で他の3群より有意に大きく,身体軸傾斜の標準偏差は左麻痺例の左傾斜時に大きい傾向を認めた。視覚的垂直定位の標準偏差は身体軸傾斜時の動揺に影響し,左麻痺例で顕著であると示唆された。
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