高齢者における座面側方傾斜時の姿勢反応分析
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概要
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健常若年者10名(平均年齢21.6±0.8歳)と健常高齢者10名(平均年齢69.4±6.7歳)で側方重心移動動作時の姿勢反応を比較した。課題1ではティルトテーブルを一定速度で傾斜させ,課題2ではバランスボード上で座面を傾斜させた状態から随意的に水平に戻させた。その結果,健常若年者では課題2において傾斜から戻す方向と逆方向の体幹の側屈,回旋(逆回旋)を有意に認めた。二つの課題で健常高齢者の姿勢反応を比較すると,姿勢反応のパターンはほぼ同様の傾向であった。骨盤と脊柱の角度を健常若年者群と健常高齢者群で比較すると,健常高齢者群で有意に角度変化が少なかった。これらの結果から加齢による脊柱可動性の低下などの運動器への影響が示唆された。
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