鏡治療を用いた運動イメージ介入の可能性
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概要
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非利き手での書字課題に対する鏡治療の影響を評価した。健常成人10名を対象とし,鏡治療前後での非利き手での実際の課題実行時間と心的イメージ時間を測定した。非利き手で"理学療法"の4文字を実際に書字し,またそれを心的イメージすることを課題とした。鏡治療にはミラーボックスを作成し,利き手の鏡映像のみが視覚入力され,それを見ながら書字練習を10分間実施した。実際の課題実行時間は,鏡治療後に有意に減少した(p=0.003)。また心的イメージ時間でも,鏡治療後に有意な減少を示した(p=0.003)。本結果から,実際の運動反復練習を実施することなしに,明確な運動イメージを形成させることのみでも,パフォーマンス時間の変化が期待できる可能性が示唆された。
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理学療法科学学会 | 論文
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