ジャンプ着地動作の安定性とジャンプならびに着地後の動作転換パフォーマンス能力との関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ジャンプ着地後の安定性とジャンプおよび着地後の動作転換パフォーマンス能力との間に関連があるかを明らかにするために,健常女性19名を対象に,フォースプレート上に両脚で着地して踏み留まる時の足圧中心軌跡(COP)6回と,ジャンプ開始から着地後に動作転換しボールを頭上にかかげるまでの遂行時間を測定した。ジャンプ着地後のCOPは,側方(X)方向最大振幅の平均値よりも前後(Y)方向最大振幅の平均値が大きな値であったのに対して,変動係数の平均値は,Y方向最大振幅よりもX方向最大振幅の方が大きかった。パフォーマンス時間は,X方向最大振幅の平均値とのみ有意な相関が認められた。ジャンプ着地後の身体全体の安定化には,前後方向の安定性保持の能力をより活用しているが,この能力は着地後の動作転換能力に影響しないものと考えられた。対して,側方方向の安定性保持の能力は着地後の動作転換の能力を一部規定する可能性が示唆された。
- 理学療法科学学会の論文
理学療法科学学会 | 論文
- 立位での一側下肢挙上動作における足底圧中心軌跡と下肢筋筋活動の立ち上がり潜時ついて : テーピングによる横足根関節可動域制限の有無における検討
- 静的姿勢保持に共通する足圧中心動揺パラメーターについて
- 静的姿勢保持における足圧中心動揺パラメーターの相互関係
- 制御工学的手法を用いた動的な立位姿勢バランスの評価指標に関する検討--身体前傾・復位動作特性と力学的パラメータの関連性について
- 本邦における Alberta Infant Motor Scale の Percentile ranks の調査