臨床実習の総合評価に影響を及ぼす要因に関する研究
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概要
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本研究の目的は、理学療法士教育における臨床実習の成績に影響する要因を明らかにすることである。対象は,3回の臨床実習を経験した最終学年の学生39名であった。1回の臨床実習期間は7週半であった。総合評価と学生のレベルを評価する各項目との関係を相関係数の算出と重回帰分析により行った。学生に対する評価項目は,情意,知識,理学療法評価,臨床理学療法技術という観点から規定された21項目によって構成された。本研究から得られた知見は以下のとおりである。1)情意と理学療法評価は総合成績に大きな影響を及ぼす。2)理学療法評価の中では「統合と解釈」が最も重要である。3)知識に関しては,疾患に関するものと検査測定に関するものが重要である。4)技術に関しては,関節可動域訓練とリスク管理が大切である。5)情意と理学療法評価が低いと判断された場合,たとえ知識と技術に優れていても,総合評価は本来よりも低くなるかもしれない。
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