片麻ひ患者における運動耐容能と歩行能力との関係
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概要
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本研究の目的は,脳血管障害による片麻痺患者における運動耐容能と歩行能力の関係を検討することである。被験者は片麻痺患者29名(55.1±9.5歳)であり,自転車エルゴメーターを用いた症候限界性運動負荷テストによる呼気ガス分析と,簡便な歩行能力評価である6分間歩行テストによる最大歩行距離(6MD)を測定した。症候限界性運動負荷テストから得られた最大負荷量(max WR)は74.0±32.1wattsであり,最高酸素摂取量(peak VO<SUB>2</SUB>)は16.7±4.2ml/min/kgであった。そして,6MDは281.3±152.0mであった。6MDと症候限界性運動負荷テストによるmax WR(r=0.685,p<0.0001)およびpeak VO<SUB>2</SUB>(r=0.568,p<0.01)との間には有意な正の相関がみられ,片麻痺患者において6MDは簡便な運動耐容能の指標として有効であることが示唆された。
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