有機化合物の気体熱伝導度の推算
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概要
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クロロフルオロカーボン(CFC)-11は、その低い熱伝導度の為に発泡剤などに用いられてきた。塩素を含まない代替品は、国家プロジェクトとして地球環境産業技術研究機構(RITE)が、ヒドロフルオロエーテル(HFE)、ヒドロフルオロケトン(HFK)などを精力的に検討した。いくつかの化合物の気体の熱伝導度 (Thermal Conductivity of Gas: ThCG) が測定されデータベースにまとめられている。本研究では、こうしたCFCから普通の炭化水素系有機化合物までに使用できる気体熱伝導度の推算式を構築した。推算式には多項式展開法を用い、式の係数を遺伝的アルゴリズムを用い決定した。得られた多項式を用いて式を構築するのに使わなかった化合物の熱伝導度を予測した所、決定係数R2=0.996と非常に良好に予測できることがわかった。この推算式を用いると熱伝導を小さくする構造を逆設計する事が可能である事を示した。
- 公益社団法人 日本化学会・情報化学部会の論文
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会 | 論文
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