<I>l</I>-酸性グルタミン酸ナトリウムと食塩との混合物の示差熱分析
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概要
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l-酸性グルタミン酸ナトリウムと食塩との混合物への宗差熱分析法の応用につき検討を行ない, つぎの結果を得た.<BR>1.<I>l</I>-酸性グルタミン酸ナトリウム単独の示差熱曲線は140℃附近で脱水による吸熱ピークおよび220℃附近で融解による吸熱ピークを示し, 続いて分解による発熱を示す. この二つの吸熱ピーク面積と試料量との間には大体直線関係が認められた.<BR>2.<I>l</I>-酸性グルタミン酸ナトリウムと食塩とを混合した場合に,<I>l</I>-酸性グルタミン酸ナトリウムの融解ピークは食塩量が増すにつれ不明瞭になり, とくに粉末試料ではこの傾向が強い. 脱水ピークはこの影響を比較的受けにくい.<BR>3. そこで, 混合物中の<I>l</I>-酸性グルタミン酸ナトリウムの含有量と脱水ピーク面積との関係を利用して, 市販あじしお中の<I>l</I>-酸性グルタミン酸ナトリウムの定量を試み大体妥当な結果を得た.
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