行列式を用いた海水濃縮過程の相律計算
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概要
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25°および110℃における海水の濃縮過程において, 各段階の溶液組成, 蒸発水量, 析出団体量を行列式を用いて計算した. 行列式法の特徴は (1) 3次元以上の解も容易に求められる事.(作図的には3次元以下に制限される.)(2) 任意の桁まで求められる.(3) 然し計算に長時間を要する欠点がある. 直角三角形座標を用いたが, これは対称性は失われるが, 計算が容易であり, 正三角形座標系では120°の角度の特殊方眼紙を必要とするのに対してこれでは普通の方眼紙が使用できる. 又NaCl-MgCl-MgSO<SUB>4</SUB>-KCl系でなく, Na-Mg-Cl-SO<SUB>4</SUB>のイオン系によつて不必要な計算を省いた. 3点以上の点の作る面の場合, 溶解度が最小になるように3箇の点を選んだ.
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