臭素中の微量塩素の迅速定量法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
臭素中の微量塩素の迅速定量法を研究し, 以下の二方法を確立した.<BR>1) 直接法; 試料臭素を過酸化水素又は亜硫酸ソーダでBr<SUP>-</SUP>に還元する. 同時に塩素もCl<SUP>-</SUP>に還元される.溶液に過剰の臭素酸ソーダを加え,Br<SUP>-</SUP>を臭素に酸化. 四塩化炭素で抽出する. 水層に溶存するCl<SUP>-</SUP>をVolhald法により定量する. 本法で大過剰の臭素酸ソーグは誤差を与える.<BR>2) 間接法; 還元せる試料溶液に臭素酸ソーダを加え, 大部分のBr<SUP>-</SUP>を酸化する. 四塩化炭素にて抽出後, 水層を2分し, 一方よりBr<SUP>-</SUP>及びCl<SUP>-</SUP>の全量をVolhald法により求め, 他方からBr<SUP>-</SUP>を次亜塩素酸ソーダで処理,BrO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>をヨードメトリーで求める. Cl<SUP>-</SUP>に対するBr<SUP>-</SUP>のモル比が2以下で精確に定量できる.<BR>上記の方法によつて臭素中に含まれる0.2~1%の塩素が精確に定量できる.
- 日本海水学会の論文
日本海水学会 | 論文
- 有機スズ代替防汚剤と沿岸海洋環境
- 流れ分析システムを用いる海水中無機微量成分の定量
- 高純度塩化ナトリウム中のマンガンのミクロイオン交換分離-フロ-インジェクション接触定量
- 蛍光X線法による塩中のマグネシウム,カリウムなどの簡易同時定量
- 蛍光X線法による塩中のカルシウム,ストロンチウムおよび硫酸イオンの簡易同時定量