症例 右肺動脈左房直接交通症:1治験例報告と診断ならびに外科治療に関する考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
10歳の男児で右肺動脈左房直接交通症を経験した.生下時よりチアノーゼがみられたが,発育は正常で運動制限や心雑音は全くなかった.本症は奇異性栓塞症を合併するので早期診断と早期治療が必要な疾患であり,肺動脈造影でその確定診断は容易につく.本症は右肺葉異常,右肺静脈還流様式等の解剖学的特徴により2つの病型に分類され発生学的にも興味のある疾患でもある.<BR>手術術式に関しては,従来,その到達法として右開胸が多用されているが,異常血管の処理を含めてわれわれの行った胸骨正中切開の方が有用かと思われた.
- 公益財団法人 日本心臓財団の論文
公益財団法人 日本心臓財団 | 論文
- 臨床 発作性上室性頻拍症の自然停止様式
- 症例 急性心筋梗塞を合併した大動脈炎症候群の1剖検例
- 臨床 さまざまな疾患に出現する臥位性期外収縮の分析
- 第46回循環器負荷研究会 特発性心室頻拍の高周波カテーテルアブレーション前後での運動負荷試験に対する反応:電気生理学的検査(心室プログラム刺激)との比較検討
- 症例 2種類の心房周期をもつ慢性心房頻拍の1例