三次元多平面安定解析手法の検討
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概要
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先に提案した,三次元多平面安定解析手法により得られる解の妥当性を検討するため,表土層厚が一様でない理想斜面を設定し,様々な格子間隔の数値地形モデルを作成し,得られる危険すべり土塊の位置および大きさを検討した。その結果,格子間隔を3~9mに2mきざみで変化させても,得られる危険すべり土塊の位置および形状は一定であり,異なる格子間隔を使用しても得られる解は一つであることが明らかになった。次に,集水性を考慮した場合の危険すべり土塊の出現位置,大きさおよび安全率の変化について検討した。その結果,浸透水位の変化により,大きさおよび安全率の値が変化することが明らかになった。このため,入力条件をより厳密に設定する必要があることを指摘した。
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