超音波振動研削の研究 (第2報):振動方向と仕上面あらさの関係について
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概要
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以上, 超音波振動研削における振動方向と仕上面あらさの関係を調べた結果を要約すると次のようである.<BR>1) 左右方向および同一方向振動研削における砥粒切込み深さを砥粒-被削材間の接触投影受圧面積の観点より理論的に求めた.その結果, 速度比が大きくなるような運動条件を選べば砥粒切込み深さが増大することを明らかにした.<BR>2) 超音波振動研削の仕上面あらさは振動方向と速度比に大きく影響される.すなわち, 左右方向振動研削についていえば最大傾斜角が大きくなるほど, また同一方向振動研削の場合には同一点研削回数が増加するにしたがって仕上面あらさは悪くなる.一方, 垂直方向振動研削においては被削材振幅および砥石周速度が増大するにともなって仕上面あらさは悪くなる傾向にある.<BR>3) 仕上面のSchumacherおよびAbbott解析を行なった結果, 左右方向振動研削では同一方向および垂直方向振動研削による場合よりもなめらかな断面曲線を有する仕上面がえられる.
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