木材梁の撓
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この研究は,縦圧縮試験でもとめられるヤング率と圧縮強度から単純木材梁(両端支持自由)の横断面内に分布する垂直応力及び歪曲線をFig.1のように仮定し,これによつて,梁の中央における塑性域の撓を理論的に計算したものである。その結果,この計算値とエゾマツ及びミズナラ材の中央集中荷重の梁における実験値とにおける適合度はかなり高いように思う。ただし.この場合,剪断応力による影響については (35) 式によつて殆んど無視でぎる程度のh/lをあたえる必要がある。また破壊荷重附近における荷重点のメリ込み影響は材質によつて特性的に異るために,この理論で補正することは困難である。したがつて,理論的に計算される最大撓は,実際の梁における見掛けの撓よりかなり小さいが,実用上安全側の誤差と考えてさしつかえないであろう。
- 日本森林学会の論文
日本森林学会 | 論文
- 渓流の有機物をはかる(森をはかる その33)
- 「森は本当に海の恋人?」-森・川・海の生態的関係を探る-セッション報告(第116回日本森林学会 テーマ別セッション)
- 流域の視点から見た水辺域の変化と管理(水辺林 森林-川-海をつなぐもの)
- H^+収支を用いた森林植生が酸中和機構に与える影響の評価
- 森林の成立に伴う流域内酸中和機構の変化 : 植生と土層厚が酸中和機構に与える影響