西南日本南条山地における遠洋性チャートから産出した 三畳紀–中期ジュラ紀放散虫 - 第2部.冠山地域
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
要 旨 西南日本福井県中央部に位置する南条山地の主要域には,玄武岩・石灰岩・チャート・泥岩・砂岩などの多様な岩石から構成される堆積岩複合岩体が分布する.南条山地におけるこれらの岩石のうち27 地点の露頭から採取したチャートについて,含有される放散虫化石の検討を行った.その結果,冠山地域では17 地点26 試料からSpumellaria 目ならびにEntactinaria 目が卓越する三畳紀群集とNassellaria 目が卓越するジュラ紀群集が産出した.本報告ではこれらの放散虫化石群集を記載するとともに,その種構成に基づき冠山地域に分布するチャートの地質時代は前期三畳紀(Olenekian)〜中期ジュラ紀(Bajocian)に至ると結論した.
- 産業技術総合研究所地質調査総合センターの論文
産業技術総合研究所地質調査総合センター | 論文
- 2004年スマトラ・アンダマン地震津波調査報告:スマトラ島北西端における津波波高と堆積物の分布
- ASTERによる有珠火山2000年噴火に伴う降灰域の観測 (特集:有珠火山2000年噴火)
- 2003年宮城県北部地震震源域の3次元地質構造に基づいた伏在断層モデルの構築
- 鹿児島県トカラ列島トカラ平瀬に分布する火山岩類とそのFT年代
- 産総研地質調査総合センターにおける新GPS連続観測システム