上行性血栓性静脈炎3例の経験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
要 旨:上行性血栓性静脈炎の3例を経験した。症例1は65歳男性,症例2は67歳女性,症例3は74歳男性。症例1,2は大伏在静脈に発症,手術は大伏在静脈を高位結紮切離して血栓除去を施行し,症例2では選択的ストリッピングを追加した。症例3は小伏在静脈に発症,手術は小伏在静脈中枢で高位結紮切離して血栓除去を施行した。症例1は肺塞栓症を合併した。血栓性静脈炎はたびたびみかける疾患でその予後は良好であると考えられている。しかし,上行性血栓性静脈炎は,頻度は低いが深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の原因となり致死的になる場合もあるため,可及的早期に治療を考慮する必要がある。
- 日本脈管学会の論文
日本脈管学会 | 論文
- Duplex Scan を用いた内胸動脈のグラフト適性の評価
- 血管内治療をめぐる諸問題 総括発言
- 一時的下大静脈フィルターの問題点 : フィルターへの血栓の付着について
- 血管外科領域における回転DSAと virtual angioscope の有用性
- 血管内皮傷害後の内膜肥厚における血小板および白血球の関与