国立がん研究センター中央病院における過去7年間158例の有棘細胞癌の臨床的検討
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概要
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2006年から2012年までの7年間に国立がん研究センター中央病院を受診し病理組織学的に確認し得た有棘細胞癌158例について検討した。男性104例,女性54例,男女比は1.9:1で男性に多かった。年齢は60代,70代が最も多く,次いで80代,50代と続いた。また60歳以上が全症例の85%を占めていた。 部位は顔が最も多く39例で,次いで手25例,足以外の下肢22例と続いた。前駆病変の明らかな症例は77例(48%)でボーエン病,日光角化症が各々27例と最も多かった。続いて熱傷瘢痕が15例であった。UICC 2009による病期別の5年全生存率は病期0期(n=17),I期(n=37)が100%,II期(n=45)が81.5%,III期(n=19)が57.6%,IV期(n=14)が0%であった。
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日本皮膚悪性腫瘍学会 | 論文
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