沖縄本島ビーチロックの物理・力学特性
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概要
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筆者らは,国内外の文献において報告例が少ないビーチロックの物理・力学特性を把握し,さらに一軸圧縮強度と各種特性の相関を検討することを目的として,原位置試験および室内試験を実施した.その結果,ビーチロックの湿潤状態における一軸圧縮強度は,調査地点A,M,Gでそれぞれ平均値11.14 MPa,標準偏差4.50 MPa(サンプル数6本),平均値19.91 MPa,標準偏差7.68 MPa(サンプル数3本),平均値42.23 MPa,標準偏差12.64 MPa(サンプル数6本)であった.また,ビーチロックは時間の経過に伴って,含水比が低下し,密度および一軸圧縮強度が増加しており,一軸圧縮強度qu(MPa)と形成年代t(y Cal BP)の間には,qu=0.00000654 t2+0.0101t(相関係数は0.825)なる傾向がみられた.
- 一般社団法人 日本応用地質学会の論文
一般社団法人 日本応用地質学会 | 論文
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