鶏糞乾燥処理施設における温室効果ガス発生量の測定
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概要
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鶏糞乾燥処理における温室効果ガスの発生実態の解明と不確実性の低い排出係数を提案することを目的に,開放・高床式鶏舎に接続した鶏糞乾燥処理施設から発生する温室効果ガスの測定を行った.採卵養鶏農家に設置されているこの鶏糞乾燥処理実施設は,施設天井部に設置された換気扇の連続稼働により,おおむね測定期間中は平均45000 m<SUP>3</SUP>/時の排気量で管理されていた.排気中アンモニア(NH<SUB>3</SUB>),メタン(CH<SUB>4</SUB>),一酸化二窒素(N<SUB>2</SUB>O)濃度はマルチガスモニタを用いて,排気量は熱線風量計を用いて1時間ごとに24時間連続測定した.2010年と2011年の夏期および2010年の冬期に各2週間程度の期間の測定結果から鶏糞乾燥施設からの温室効果ガスの期間総排出量を算定した.測定期間中の搬入鶏糞ベース(全窒素と有機物)で算出された各発生ガスの排出係数は,夏期ではNH<SUB>3</SUB>-Nは11.40%,N<SUB>2</SUB>O-Nは0.41%,CH<SUB>4</SUB>は0.25%となり,冬期ではNH<SUB>3</SUB>-Nは4.56%,N<SUB>2</SUB>O-Nは観測されず,CH<SUB>4</SUB>は非常に低かった.
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