超音波エコー画像を用いたウシ枝肉脂肪交雑推定プログラムの開発
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概要
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超音波エコー画像を用いて肥育牛の脂肪交雑基準(BMS No.)を生体で客観的に推定するため,パーソナルコンピューター(PC)上で作業出来るように作成したBMS No.推定プログラムの推定精度を検討した.超音波診断装置を用い,出荷前2週間以内に黒毛和種肥育牛81頭に対し,生体左側の第6・7肋骨間で超音波測定を行った.超音波画像をPCに取り込み,胸最長筋(<I>M. longissimus thoracic</I>)および僧房筋(<I>M. trapezius</I>)内2領域のテクスチャ特徴量を抽出し,全81頭のデータ(BMS No.3~10)うち,55頭分を学習用データに用い,26頭分はBMS No.推定値とBMS No.実測値との関係を明らかにするため,回帰分析に供した.学習用データをBMS No.ごとに平均的に配置し,BMS No.推定プログラムによる推定を5回程度反復させるとともに,ニューラルネットワークにおける中間層のユニット数を15程度に設定した結果,BMS No.推定値とBMS No.実測値との間に有意な単回帰式が得られ(r = 0.80,RSD = ± 1.33,<I>P</I> < 0.01),高い精度でBMS No.の推定が可能であった.
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Japanese Society of Animal Science | 論文
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