わが国の食肉市場の豚枝肉における血斑(筋出血)および残血の発生について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
豚枝肉の筋出血と残血の発生と原因を調べるため, 全国主要食肉処理施設に対し,屠畜処理法等に関するアンケート調査を行った.大半の施設(37/57)で筋出血と残血が問題となり,それら発生間にはr=0.40(<I>P</I><0.05)の相関があった.筋出血のオッズ比は,スタニング装置の手動/自動で0.31,血管切断法の大動脈/(大動脈+大静脈)で0.42,放血の向きの右肩上/左肩上で0.20,蹴り・痙攣の強/弱で2.54となった.また残血のオッズ比は,頸部切り口の大/中で0.36,小/中で2.75,血管切断法で0.24,放血の向きで0.16となった.以上から,豚枝肉の筋出血と残血は,放血の向き,血管切断法といった屠畜処理法により影響される可能性が示唆された.
- Japanese Society of Animal Scienceの論文
Japanese Society of Animal Science | 論文
- 古・中期インド・アーリア文献「Veda文献」「Pāli聖典」に基づいた南アジアの古代乳製品の再現と同定
- 環境負荷と経済性の両面から見た交雑種(F1)生産における持続可能性の評価
- 兵庫県黒毛和種肥育集団における経済形質関連遺伝子の効果
- 免疫能選抜系マウスのベロ毒素に対する免疫反応の比較
- Oocytic expression of zona pellucida protein ZP4 in Japanese quail (Coturnix japonica)