出生後の黒毛和種新生子牛への免疫グロブリンGと免疫グロブリンAの移行
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概要
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2日齢の黒毛和種新生子牛62頭の血清免疫グロブリンG(IgG)と糞中免疫グロブリンA(IgA)に及ぼす母牛の産次の影響と,子牛の血清IgG,糞中IgAと糞中水分間の関係について調べた.子牛の血清IgGと糞中IgAの平均値(範囲)は,18.8 mg/mL(2.2~37.8 mg/mL)と13.8 mg/g(0.004~59.3 mg/g)であった.糞中水分含量が90.1%の1頭の子牛を除くと,61頭の子牛の糞中水分含量は80%以下であり,下痢の発生は認められなかった.血清IgGと血清総タンパク質濃度は初産牛から生まれた子牛で低くなり,また血清IgGと血清総タンパク質濃度間には正の相関が認められた.子牛の血清IgGは糞中水分含量の上昇に伴って増加したが,子牛の糞中IgAと血清IgG間および糞中IgAと糞中水分含量間には有意な相関関係は認められなかった.
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