ポリ-パラ-ビニルフェノール系成形材料の研究 (第3報):イミダゾール塩を触媒とした硬化反応
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概要
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硬化促進剤として2-メチルイミダゾールのカルボン酸塩を用いて, ポリ-<I>p</I>-ビニルフェノール・エピビス型エポキシ樹脂系の硬化特性をディスクキュアテスターおよびキュラストメーターによって測定した。<BR>硬化反応は, 塩の添加量のほかに塩を形成する酸の酸性度 (<I>pKa</I>) によっても大きな影響を受けた。塩の解離する温度およびゲル化反応の活性化エネルギーは塩を形成する酸の<I>pKa</I>と密接な関係があり, ゲル化後の重合速度は加えられた塩の量に依存する。<BR>これらの結果から, 硬化反応の開始温度は塩を形成する酸の酸性度により, また, 硬化速度は塩の解離によって生成した2-メチルイミダゾール量により, それぞれ支配されるものと考えられる。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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