土砂移動に着目した福島第一原子力発電所事故後の放射性物質分布に関する解析手法の開発
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概要
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東京電力福島第一原子力発電所事故後に地表に降下した137Csを対象に,主要な移行経路の一つと考えられる土砂移動(侵食,運搬,堆積)を考慮した移行解析のための簡易的な解析手法を考案した.本検討では,地理情報システム(GIS)のモデル構築機能を用いて,各関係機関がオンラインで提供する公開データを用いて解析を行うためのプログラムを構築した.試解析の結果,ダム湖や貯水池における顕著な堆積傾向や,シルト・粘土等の細粒物が粗粒の砂等に比べてより遠方まで運搬されるといった粒径毎の流送土砂量の違いなどが計算で再現され,定性的には既存の観測結果と概ね整合的であることが確認された.
- 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会の論文
著者
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前川 恵輔
日本原子力研究開発機構
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大西 康夫
パシフィックノースウエスト国立研究所
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山口 正秋
日本原子力研究開発機構地層処分研究開発部門
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竹内 真司
日本大学文理学部
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北村 哲浩
日本原子力研究開発機構地層処分研究開発部門
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