ウラニルイオンとカルボン酸の相互作用
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概要
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B3LYPハイブリッド密度汎関数法を用いて, ウラニルイオンといくつかのカルボン酸の相互作用について調べた. まず, ウラニルシュウ酸1:3錯体についていくつかの初期構造を考えて構造最適化計算を行った結果, エネルギー的に近い構造がいくつか安定に存在することが明らかにされた. 次に, ウラニルイオンとギ酸イオンおよび酢酸イオンとの相互作用について調べた. ウラニルイオンと両カルボン酸の相互作用は, ウラニルイオンの最低空軌道(LUMO)とカルボン酸の最高被占軌道(HOMO)の相互作用に基づくものと考えられ, その結果, ウランに対してギ酸は単座配位を, 酢酸は二座配位を取るものと考えられる.
- 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会の論文
著者
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津島 悟
Department of Quantum Engineering and Systems Science, School of Engineering, The University of Tokyo
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鈴木 篤之
Department of Quantum Engineering and Systems Science, School of Engineering, The University of Tokyo