カシューナッツ中の2-アルキルシクロブタノン類の同定
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概要
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近年,天然のカシューナッツ中の2-アルキルシクロブタノン類(2-ドデシルシクロブタノン,2-テトラデシルシクロブタノン,2-テトラでセニルシクロブタノン)の存在が報告されている。本研究では超臨界流体抽出により,市販カシューナッツ試料から,2-アルキルシクロブタノン類を抽出し,高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計により検出を行ったが,非照射試料から2-アルキルシクロブタノン類を検出することはできなかった。一方,1 kGy 以上の照射試料では,2-ドデシルシクロブタノン,2-テトラデシルシクロブタノン,2-テトラでセニルシクロブタノンが検出された。照射による線量1kGy あたりの2-ACBの生成効率,nmole/mmole 親脂肪酸/kGy は,2-dDCB ; 1.3, 2-tDCB ; 1.3 および 2-tDeCB;1.7であった。
著者
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松田 りえ子
Division of Drugs, National Institute of Hygienic Sciences
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堤 智昭
Division of Foods, National Institute of Health Sciences
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斉藤 希巳江
Food Safety Division, National Food Research Institute
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古田 雅一
Laboratory of Quantum-beam Chemical Biology, Radiation Research Center, Osaka Prefecture University
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等々力 節子
Food Safety Division, National Food Research Institute
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陳 蘇蘇
Food Safety Division, National Food Research Institute
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高附 巧
Division of foods, National Institute of Health Sciences
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亀谷 宏美
Food Safety Division, National Food Research Institute
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