胆嚢癌に対する化学療法
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概要
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胆嚢癌は診断時にすでに切除不能であったり,切除可能であっても早期に再発する症例が多い.このような例に対しては,多くの場合化学療法が適応されてきたが,これまで十分な効果を有する治療は確立していなかった.最近,胆嚢癌を含む胆道癌切除不能例を対象にランダム化試験が実施され,ゲムシタビン+シスプラチン併用療法が延命効果を示したため,標準治療と考えられるようになっている.さらに有効な治療法の確立を目指して,分子標的治療薬などの新しい薬剤を用いた治療法の開発が進められており,また術後補助化学療法についても大規模な臨床試験が開始されており,今後の展開が注目されている.
著者
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森実 千種
国立がん研究センター中央病院 肝胆膵腫瘍科
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池田 公史
国立がん研究センター東病院 肝胆膵腫瘍科
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奥坂 拓志
国立がん研究センター中央病院肝胆膵腫瘍科
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池田 公史
国立がん研究センター東病院肝胆膵内科
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奥坂 拓志
国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科
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