ヘッドスペース固相マイクロ抽出/ガスクロマトグラフィー/質量分析法による水中1,4-ジオキサン,エピクロロヒドリン,2-メチルイソボルネオール及びジェオスミンの一斉分析
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概要
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固相マイクロ抽出(SPME)-ガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS)による1,4-ジオキサン,エピクロロヒドリン,2-メチルイソボルネオール(2-MIB)及びジェオスミンの一斉分析法の検討を行った.SPMEファイバーは,その細孔が1,4-ジオキサンやエピクロロヒドリンのような分子量の小さい化合物に対する吸着力が強いcarboxen(CAR)と汎用性のあるpolydimethylsiloxane(PDMS)を組み合せたものを用いた.本法は,各対象成分の厚生労働省における基準値/目標値の10分の1(1,4-ジオキサン 5 μg L-1,エピクロロヒドリン 40 ng L-1,2-MIB及びジェオスミン 1 ng L-1)の検出が可能であり,その濃度における繰り返し再現性(n=6)は2.0~7.7% であった.1,4-ジオキサン 1~100 μg L-1,エピクロロヒドリン 40~4000 ng L-1,2-MIB及びジェオスミン 1~100 ng L-1の範囲で,良好な直線性を得た.水道水に1,4-ジオキサン 10 μg L-1,エピクロロヒドリン 400 ng L-1,2-MIB及びジェオスミン 10 ng L-1となるように各対象成分を添加し,精製水添加の実験値と比較すると95.7~104.6% で,繰り返し再現性(n=5)はRSDで1.4~2.4% であった.
著者
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中村 貞夫
Agilent Technologies Japan, Ltd. Chemical Analysis Group
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代島 茂樹
Agilent Technologies Japan, Ltd. Chemical Analysis Group
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