EPDMとNRの共加硫について (II)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
エラストマーブレンドにおける共加硫の問題は, 今まで数多く研究され, 最近では異相界面共架橋の問題が注目されている. この問題を解決するために, EPDM/NRブレンドにおいて架橋点間距難の測定と電子顕微鏡写真から解析していった. その結果, ブレンド物におけるEPDM相の架橋は加硫時間とともに増加するが, 両相との異相界面共架橋が形成されないために共加硫していないことがわかった. 一方, 酸北亜鉛のない系で硫黄と加硫促進剤とをあらかじめ反応させたところのペンダントサルファーEPDM (P-EPDM) とNRとのブレンドにおいては, P-EPDM相の架橋度はEPDM相よりも改善されているが, まだ充分ではない. しかし, 異相界面共架橋が形成されるために, 共加硫できることがわかった.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
-
中嶋 正仁
Research and Development Dep., Mitsuboshi Belting Ltd.
-
橋本 健次郎
Research and Development Dep., Mitsuboshi Belting Ltd.
-
三浦 稔
Research and Development Dep., Mitsuboshi Belting Ltd.
-
住吉 康夫
Research and Development Dep., Mitsuboshi Belting Ltd.
関連論文
- EPDM/NRブレンド系の共加硫性とその動的疲労への影響について
- 硫黄架橋可能なアクリルゴムと1, 2-ポリブタジエンとのカーボン配合でのブレンド物性
- EPDMとNRの共加硫について (I)
- 硫黄架橋可能なアクリルゴムと1, 2-ポリブタジエンとのブレンドポリマーにおける架橋性
- EPDMとNRの共加硫について (II)