シリカ充てんIR, BR, SBRのバウンドラバー

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概要

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• シリカを混合したIR, BR及びSBRそれぞれ単独のバウンドラバーとIR-BR, IR-SBRブレンドのバウンドラバーの組成を求めた. ベンゼン溶液中のバウンドラバーの吸着エネルギーは1Kcal/mol前後で, IR>BR>SBRの順であった. またバウンドラバー量も同じ順に減少した. IRは溶液マスターバッチにおいて既に多量の吸着を示しロール練りによりバウンドラバーは減少するが, BRやSBRでは溶液からの吸着は少なくロール練りとともにバウンドラバーは増加した. DPPHの添加によりIRのバウンドラバーは減少する. またシランカップリングはBRやSBRのバウンドラバーを減少させた. IRのマスターバッチにBRやSBRをロール練りによりブレンドしてもバウンドラバーはIR成分のみで形成された. BRマスターバッチにIRをブレンドするとBRとともにIRもバウンドラバーを形成する. その成分比はシリカの表面積と吸油量の影響を受ける. SBRマスターバッチにIRをブレンドしてもBRの場合と同じ傾向を示した. 標準練りではロール練りとともにバウンドラバー中のIR成分は減少するが, BRやSBR成分は増加した.

• 一般社団法人 日本ゴム協会の論文

著者

• 芦田 道夫

  Department of Industrial Chemistry, Faculty of Engineering, Kobe University

• 渡辺 禎三

  Department of Industrial Chemistry, Faculty of Engineering, Kobe University

• 阿部 一敏

  Department of Industrial Chemistry, Faculty of Engineering, Kobe University

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