ゴムに対する遊離ラジカルの作用:(第7報) 新しい加硫剤としてのジベンゾイルジサルファイド類
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概要
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Dibenzoyldisulfide ならびにそのpp-置換体が亜鉛華と併用することによつて天然ゴムを架橋することを見出した。このとき置換基の種類によつて架橋物の物理的性質が非常に異なり、pp-CH<SUB>3</SUB>O->pp-C1>pp-CH<SUB>3</SUB>H>pp-NO<SUB>2</SUB> の順にその性質が劣る。pp-Cl-の異常性を除いて電子押し出し型の置換基を有するものが良好であり、とくにpp-CH<SUB>3</SUB>O-が勝れている。<BR>Benzoylpcroxide を用いた架橋物に比較してdibenzoyldisulfide を用いた架橋の方が、pp-NO<SUB>2</SUB>-dibenzoyldisulfide を除いて非常にすぐれており、殊に耐熱老化性がすぐれているが、まだ充分とはいえない。架橋能力は、網目1モル生成に対してdibenzoyldisulfide3モル、Zincoxide6 モル以上必要であり、Tetramethyl thiuramdisulfide の架橋能力より幾分弱いことを見出し、また一次加硫促進剤としては弱促進剤に属することがわかつた。
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