ゴムー粉体系のX線的研究:(第1報) ゴムに配合された粉体混合比の直接定量法
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概要
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X-ray Diffractometerによる分析をゴムに配合された各種粉体の混合比の定量に応用すれば、ゴム製品に何等の処理をほどこす必要もなく極めて簡単に分析する事が出来るので、亜鉛華、炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、カーボンブラックを選んで定量に必要な検量線の作製及びそれ等の粉体自身の品質の相違による問題を検討した。<BR>分析の精度は粉体のみの混合物を対象とした場合より悪く、その原因は主としてロール作業による非球形結晶の配向性及び加硫による亜鉛華の変化にもとづくものであり、ゴム中の各粉体の配合量を定量するには適当でないが. それ等粉体の混合の良否の判定及び加硫による亜鉛華等の変化を追跡する手段としては有効である。<BR>ゴム製品中の粉体配合量の定量法、加硫条件による亜鉛華の反応、非球形結晶の配向性等に関しては引続き研究中である。<BR>終りに本研究に対し特別の御援助を賜つた丸尾製粉株式会社、御指導御鞭達を得た日本ダンロップ遠藤英磨、京大化研水渡英二、当所化学部長高嶋四郎の諸氏、各種の試料を提供された日本ダンロップゴム、内外ゴムの研究部の方々及び測定に協力された長尾正敏君に厚く感謝します。
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