パラホルムアルデヒドを用いたパーミエーションチューブによるホルムアルデヒド校正ガスの発生安定性
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概要
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パラホルムアルデヒドを用いたパーミエーションチューブ法によるホルムアルデヒド発生ガスの発生安定性を検証した。ポリエチレンチューブにパラホルムアルデヒドを充填し,パーミエーションチューブを作製した。これを50℃に投入し,発生ガス中のホルムアルデヒド浸透速度(Pr)を標準的な算出方法であるチューブの重量測定と,ホルムアルデヒドの定量分析により求めた。この結果,ホルムアルデヒド定量分析から得られたPr(Prf)は発生約40日後より約1年間の安定を確認した。一方,チューブ重量測定から得られたPr(Prw)は,発生直後にPrfに対して10倍以上の値を示した後,徐々に減少し,210日後にはPrfの安定値である60 ng/minを示した。これは,パラホルムアルデヒドに含まれる不純物の発生を示しており,重量測定により得られるPrが過剰になる原因になった。