婦人科がん領域における生活の質向上を目的としたオピオイドスイッチングに関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
がん疼痛に対するオピオイド鎮痛薬の開始薬として用いられるオキシコドン徐放性製剤は, その副作用である眠気や便秘が特に婦人科がん患者にとって生活の質を低下させる要因となりうる. 一方, フェンタニル貼付薬は鎮痛効力が強く, 副作用が少ないプロファイルを有しているものの, 用法・用量が「オピオイド鎮痛薬から切り替えて使用する」ことになっている. オキシコドン徐放性製剤の副作用発現例からフェンタニル貼付薬へオピオイドスイッチングした婦人科がん領域の臨床研究報告は, わが国には存在していない. それ以前の問題として, 婦人科がん領域における緩和医療の早期導入は十分ではなく, 婦人科がん患者にとって満足の得られる段階には達していない現状がある. 本研究では, 婦人科がん患者に特化した副作用軽減と生活の質向上を目的とした疼痛管理に関する研究を行った結果, 早期にフェンタニル貼付薬へ切り替えることによって, 婦人科がん患者の疼痛, 眠気, 便秘を有意に改善する結果が得られた.
著者
-
木口 一成
聖マリアンナ医大
-
大原 樹
聖マリアンナ医大
-
戸澤 晃子
聖マリアンナ医大
-
鈴木 直
聖マリアンナ医大
-
吉田 彩子
聖マリアンナ医大
-
細沼 信示
聖マリアンナ医大
-
吉岡 範人
聖マリアンナ医大
-
横道 憲幸
聖マリアンナ医大
-
中川 侑子
聖マリアンナ医大
-
波多野 美穂
聖マリアンナ医大
-
大原 樹
聖マリアンナ医科大学 産婦人科学
-
横道 憲幸
聖マリアンナ医科大学 産婦人科学
-
吉田 彩子
聖マリアンナ医科大学 産婦人科学
-
木口 一成
聖マリアンナ医科大学 産婦人科学
-
中川 侑子
聖マリアンナ医科大学 産婦人科学
-
戸澤 晃子
聖マリアンナ医科大学 産婦人科学
-
波多野 美穂
聖マリアンナ医科大学 産婦人科学
-
細沼 信示
聖マリアンナ医科大学 産婦人科学
-
鈴木 直
聖マリアンナ医科大学 産婦人科学
関連論文
- P1-165 子宮頸部扁平上皮癌のホルマリン固定パラフィン包埋組織を用いたプロテオーム解析(Group20 子宮頸部悪性腫瘍1,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-231 再発子宮頸癌に対する塩酸イリノテカン+ネダプラチン併用療法の有用性(Group72 子宮頸部悪性腫瘍8,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P3-138 婦人科疾患術後の静脈血栓塞栓症診断におけるD-dimerカットオフ値の設定(Group116 婦人科腫瘍血栓症2,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P3-295 ヒト卵巣顆粒膜細胞に発現するmiRNAの特徴 : 次世代シーケンサーを用いた大規模プロファイリング解析(Group134 生殖生理・病理4,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-180 レクチンアレイを用いた子宮内膜・子宮体癌(高分化型・低分化型)に発現する糖蛋白糖鎖の検索(Group66 子宮体部悪性腫瘍3,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-10 レクチンアレイを用いた着床期子宮内膜に発現する糖蛋白糖鎖の検索(Group2 生殖生理・病理1,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- K3-44 本邦における原発性腹膜癌84例の臨床病理学的検討 : 4施設による共同研究(高得点演題16 腫瘍,高得点演題プログラム,第61回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 当科における最近14年間の内膜細胞診の検討(子宮体部悪性腫瘍II, 第57回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 18-22.当科における13年間の頸部腺癌例の検討(第86群 子宮頸部悪性腫瘍11)(一般演題)
- 68 子宮体部原発小細胞型神経内分泌癌の1例