自閉症スペクトラム指数(AQ)日本語版の標準化--高機能臨床群と健常成人による検討
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概要
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Baron-Cohen, Wheelwright, Skinner, Martin, and Clubley (2001) constructed brief, self-administered instruments named the Autism-Spectrum Quotient (AQ), for measuring the degree to which an adult with normal intelligence has the traits associated with the autistic spectrum. In this paper, we report on a Japanese version of this new instrument. Three groups of Japanese subjects were assessed. Group 1 (n=57) consisted of adults with Asperger Syndrome (AS) or high-functioning autism (HFA). The other two groups were control groups. Subjects of Group 2 (n=194) were normal adults and those of Group 3 (n=1050) were students selected from five Universities in Tokyo and Chiba. The adults with AS/HFA had a mean AQ score of 37.9 (SD=5.31), which was significantly higher than the two control groups (Group 2: X=18.5, SD=6.21, and Group 3: X=20.7, SD=6.388). While eighty-eight percent of the adults with AS/HFA scored more than 33 points, only 3% of subjects in the two control groups indicated those points. Among the controls, males scored slightly but significantly higher than females. The reliability of the AQ in both test-retest and inter-rater measures were significantly high.
- 公益社団法人 日本心理学会の論文
著者
-
若林 明雄
千葉大学
-
東條 吉邦
国立特殊教育総合研究所分室
-
Baron-Cohen Simon
Department of Experimental Psychology and Psychiatry, University of Cambridge
-
Wheelwright Sally
Department of Experimental Psychology and Psychiatry, University of Cambridge
-
東條 吉邦
国立特殊教育総合研究所
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