シリコン-レジン法による象牙細管の再現性に関する研究
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概要
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シリコン-レジン法による象牙細管のレプリカを作製し, レプリカ像の再現性を検討する目的で本実験を行った.被験歯として, 人の抜去歯を用いた.印象材としては, シリコン印象材系のハイドロフィリック・エグザフレックス・インジェクションタイプ (GC社製) を用いた・また・レジン-レプリカ模型作成用としては, 即時重合レジンであるスーパーボンド (SunMedical社製) を使用した.観察試料作製法は, 象牙細管を露出させるために歯の表面をタービンにて削除後, ホワイトポイントで研磨した.また, 一部は歯を割断して象牙質面を露出した.レジン-レプリカの作製法は, 筆積み法を用いた.走査型電子顕微鏡観察用試料の作製法は常法に従って行い, 観察, 撮影した.その結果, 天然歯の表面に比較して, シリコン-レジン法によるレプリカ像は約10%直径が大きく, 1,000倍以上の高倍率では, 明らかに象牙細管の輪郭が不明であった.また, レプリカ像では再現されない部分も出現したが, 大方の像は, 判断可能であった.
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