養骨細胞に対するHe-Neレーザーの影響について
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概要
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培養骨細胞を用いて細胞増殖および骨細胞の一指標である細胞内アルカリフォスファターゼ活性に対するHe-Neレーザーの作用を検討した.He-Neレーザー装置は, ワールドワイドレーザー社製Soft Laser 632, 波長632.8nm, 6mWを使用した.培養骨細胞の採取は, ウィスター系ラットのカルバリアから酵素消化法により採取した.培養液はフェノールレッド不含10%牛胎児血清含有MEMを用い, 培養液の交換は播種後14, 72時間後に行った.DNA合成実験は, 培養後24時間後, すなわち培養一日目よりレーザーを照射した.培養一日目にレーザーを照射した群, 培養一日目, 二日目にレーザーを照射した群, 培養二日目にレーザーを照射した群いずれの場合もレーザーは1, 3, 10分間照射した.ALP活性測定は, 培養後24時間後, すなわち培養一日目よりレーザーを1, 3, 10分間ずつ四日目まで照射した.DNA合成は, いずれの群についても対照群と比較して統計学的有意差はなかった.ALPase活性も統計学的有意差はなかった.以上のことから本実験条件下ではHe-Neレーザーは細胞増殖には影響を与えないことが判明した.
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