豚歯髄組織のAcetylcholine, Histamine およびSerotonin受容体の同定
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概要
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豚歯髄組織の粗シナプトゾーム分画 (P<SUB>2</SUB>) を調整, この分画に対する [<SUP>3</SUP>] H-nicotine, [<SUP>3</SUP>H]-QNB ([<SUP>3</SUP>H] t-quinuclidinyl benzilate), [<SUP>3</SUP>H]-histamineおよび [<SUP>3</SUP>H]-serotonin ([<SUP>3</SUP>H]-5-HT) の結合実験を行い, 次のような結論を得た.1) [<SUP>3</SUP>H]-Nicotineの歯髄組織への結合が認められ, 結合parameterはそれぞれ, 解離定数 (K<SUB>D</SUB>) 8.06±1.06, 最大結合量 (Bmax) 270・83±32.68であった.2) [<SUP>3</SUP>H]-QNBの歯髄組織への結合が認められ, 結合のparameterはそれぞれ, 解離定数 (K<SUB>D</SUB>) 1.04±0.04, 最大結合量 (B<SUB>max</SUB>) 24.83±3.09であった.3) [<SUP>3</SUP>H]-Histamineの歯髄組織への結合が認められ, 結合のparameterはそれぞれ, 解離定数 (KD) 1.22±0.10, 最大結合量 (B<SUB>max</SUB>) 283.15±33.08であった.4) [<SUP>3</SUP>H]-5-HTの歯髄組織への結合parameterはそれぞれ, 解離定数 (K<SUP>D</SUP>) 1.41±0.10, 最大結合量 (B<SUB>max</SUB>) 53.11±3.44であった.これらの結果は, この組織のacetylcholine受容体は, 主としてnicotinic ACh受容体であり若干のmuscarinic ACh受容体も存在している.また, histamine受容体, serotonin受容体も存在していることを示している
- 昭和大学・昭和歯学会の論文
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