鼓室成形再手術における耳珠軟骨の利用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Tragal cartilage graft tympanoplasty was performed on 23 ears in which previous tympanoplasties or radical mastoidectomy had been unsuccessful. The operation was limited to ears having an aerated cavity around the Eustachian tube orifice and the patent tube. There was granulation tissue with or without cholesteatoma in the athelectatic posterior half of the tympanic cavity and the mastoid. After re-exploring the mastoid cavity, all the residual air cells were eradicated using a diamond bur, and white healthy cortical bone was exposed in all dimensions of the cavity. Pathology around the stapes was cleared but the mucosa in the tympanic cavity remained untouched. The facial buttress and the bony posterior ear canal were lowered as much as possible. If superstructure of the stapes was missing, the cartilage prosthesis was placed on the footplate. The tragal cartilage was fashioned to fit the tympanic annulus anteriorly and the facial canal posteriorly and was placed to seal the tympanic cavity exactly. In five ears, the mastoid cavity was obliterated by an anterior pedicle temporalis muscle flap. The follow-up study from one to seven years confirmed that the smoothly surfaced mastoid cavity dried perfectly in all ears. There was neither adhesion nor a retraction pocket. Epithelial debris or crust was scanty. In 13 ears, postoperative hearing remained within 30dB, and in 8 ears it improved more than 15dB. In two ears, hearing deteriorated more than 15dB postoperatively. Our experiences have proved that the use of the tragal cartilage is beneficial for recostruction of the middle ear in selected cases in which reoperation was required and its advantages are; (1) accessibility in the operative site, (2) availability in an adequate amount, (3) excellent contour and thickness, (4) adequate stiffness and elasticity, and (5) excellent survival capacity without producing tissue reaction and adhesion.
著者
関連論文
- 耳管開放症・耳管閉鎖不全の診療の実態ならびに耳鼻咽喉科医の意識に関するアンケート調査
- 本邦における埋め込み型骨導補聴器 (Bone-Anchored Hearing Aid : BAHA) 治験 : 補聴器との比較について
- 本邦における埋め込み型骨導補聴器 (Bone-Anchored Hearing Aid : BAHA) 治験 : 片側聾への評価について
- 咽喉頭異常感症に対する低反応レベルレーザー治療の臨床評価
- ゼラチンハイドロゲルを用いたbFGF徐放投与による鼓膜再生の研究
- 一過性内耳虚血障害に対するアポトーシス抑制人工ペプチドAM-111の防御効果
- 一過性虚血後の内耳に対する低体温の保護効果
- 一過性虚血後の内耳に対する低体温の影響についての検討
- 突発性難聴に対するエダラボンの治療効果の検討
- 新しい鼓膜穿孔閉鎖法
- 虚血性内耳障害の病態と神経幹細胞を用いた治療
- 患者アンケートを用いた顔面神経麻痺後遺症に対するリハビリテーションの効果検討
- 人工内耳埋め込み後、対側聴力が改善した小児髄膜炎性聾症例
- 当科における人工内耳装用症例のアンケート調査
- ACEコード化法における最適な刺激レートの選択
- 耳小骨の骨性癒着を伴った鼓室硬化症の手術例
- 実験的内リンパ水腫耳におけるNa^+-K^+-2Cl^-共輸送体及びJNKの免疫組織化学的検討
- 末梢性顔面神経麻痺患者における味覚機能検査と臨床像の検討
- StageI, II 舌扁平上皮癌の治療
- 末梢性顔面神経麻痺患者における電気味覚検査の臨床的検討
- 顔画像センシング技術 OKAO^【○!R】 VISION を用いた顔面神経麻痺の新しい客観的評価法の開発
- 徐放化栄養因子を用いた顔面神経減荷手術の臨床研究 : 多施設共同でのエビデンス確立に向けて
- 顔面神経麻痺に対する再建術 : 舌下神経・顔面神経吻合術
- Bell 麻痺に対する塩酸バラシクロビルとプレドニゾロン併用療法の効果
- アテロコラーゲン製人工神経を用いた顔面神経再生研究
- 末梢性顔面神経患者における味覚障害と臨床像の検討
- Bell 麻痺に対する早期病因診断の可能性について : 高度先進医療班研究の結果より
- マウスHSV-1初感染顔面神経麻痺モデルにおける側頭骨内神経の組織学的検討
- 顔面神経圧迫障害による病的共同運動モデルの検討(第2報) : Fluorescent retrograde tracer を用いた逆行性標識法による過誤支配の評価
- Bell 麻痺に対する早期診断法と治療法の確立に向けて : 高度先進医療班研究の中間報告
- HSV-1再活性化顔面神経麻痺モデルにおけるウイルス出現部位の経時的検討
- Bell 麻痺の保存的治療 : アシクロビル-プレドニゾロン併用内服療法
- 当科における耳炎性顔面神経麻痺の検討
- 当科における人工内耳の再手術症例の検討
- 聴性定常反応を用いた他覚的聴力検査機器の小児への使用経験
- 両側性・反復性顔面神経麻痺症例の臨床統計
- 顔面神経障害後に生じる表情筋におけるRNA発現の変化
- 当科における両側性および反復性顔面神経麻痺症例の検討
- 再生促進を目的とした顔面神経減荷手術 : 生体吸収性ゼラチンハイドロゲルを用いたbFGFの徐放投与
- 人工神経を用いた顔面神経の再生研究
- 顔面神経障害後の表情筋における遺伝子発現変化
- 当科における小児顔面神経麻痺の臨床統計
- Drug delivery system を用いたbFGFの顔面神経再生促進効果(第2報)
- 顔面神経障害後に発現する顔面表情筋RNAのマイクロアレイ解析
- Drug delivery system を用いたbFGFの顔面神経再生促進効果
- マウスHSV-1初感染顔面神経麻痺モデルにおけるNOの関与
- 人工神経を用いた顔面神経再生の基礎的検討
- 顔面神経圧迫障害による病的共同運動モデルの検討
- HSV-1初感染顔面神経麻痺モデルにおける神経浮腫の定量的検討
- 高圧酸素療法が奏功したMRSA中耳炎例
- 特定の電極のインピーダンスの変化を伴った幼児の事例
- 当科における先天性真珠腫59症例の臨床的検討
- 内リンパ水腫による低音障害型難聴の発生機序に関する一考察
- 高度鼓室硬化症に対する後壁保存段階的鼓室形成術
- 蝸牛部分骨化例に対する人工内耳手術
- 人工内耳装用者における補聴器併用の効果
- SLC26A4遺伝子変異による前庭水管拡大症の3兄弟に対する人工内耳手術
- One-and-a-half 症候群ならびに顔面神経麻痺で発症した多発性硬化症例
- Mondini型内耳奇形に合併した先天性外リンパ瘻の一例
- 内視鏡下に閉鎖術を行った髄液鼻漏の二例
- 言語習得期以降に行った先天性高度難聴者の人口内耳手術
- 外耳道狭窄を伴った真珠腫症に合併したBezold脳瘍の一例
- 脳底動脈解離後に生じた高度感音難聴例
- 低体温による虚血性内耳障害の防御 : 低体温のタイミングと蝸牛内NOx濃度
- 上顎洞に限局した angiectatic nasal polyp の1例
- Open法術後に発症した鼓膜浅在化の3症例
- 予防接種を受けた母体より出生した先天性風疹症候群の2症例
- 乳突洞内髄膜脳瘤の一症例
- 当科における人工内耳手術の合併症に関する検討
- グルタミン酸アゴニスト蝸牛内投与による内有毛細胞脱落障害
- 一過性内耳虚血後の内有毛細胞におけるアポトーシス様細胞死
- Bell 麻痺における唾液中HSV-1 DNAの検出感度の比較
- HSV-1再活性化顔面神経麻痺モデルにおける潜伏感染部位の経時的検討
- 術後に発症した遅発性顔面神経麻痺の検討
- Bell 麻痺における麻痺発症3日以内の予後判定
- 初期真珠腫症における内視鏡を併用した一期的上鼓室形成術
- 中耳真珠腫に対する段階的鼓室形成術の成績
- 錐体部の真珠腫手術とその問題点
- 外リンパ瘻に対する blood patch 療法の実験的検討
- 一側高度難聴者の健側耳に生じた急性難聴
- AMPA型受容体拮抗剤による虚血性内耳障害の抑制
- 一過性内耳虚血障害に対するアデノウイルスによるGDNF遺伝子治療の保護効果
- 一過性内耳虚血時のグルタミン酸細胞障害における低体温の抑制効果
- アレルギー性慢性中耳炎例
- Medial Meatal Fibrosisの2症例 : 浅在化鼓膜に対する再手術後に発症した症例
- 一過性内耳虚血後の遅発性聴力障害
- 経中頭蓋窩聴神経腫瘍摘出術症例の検討 - 聴力保存の適応と聴力改善因子について -
- 虚血性内耳障害に対する遺伝子治療
- 外耳道狭窄に真珠腫を伴った Bezold 膿瘍例
- micro-dialysis法によるスナネズミ蝸牛リンパ液中のグルタミン酸濃度測定
- 生理食塩水を用いた蝸牛の電気刺激検査
- シングルチャンネル人工内耳用ボタン型スピーチプロセッサ(OTH)の適用
- 風疹予防接種を受けた母体より出生した先天性風疹症候群の3例
- 感音難聴の著名な改善をみた正円窓破裂修復手術例;4症例の考察
- 内耳窓破裂症の臨床像
- 外傷性耳小骨変位による瘻孔症状の1例
- 耳かき外傷によるアブミ骨底板骨折転位例
- 音響障害におけるグルタミン酸トランスポーターの役割
- Bell 麻痺における糖尿病合併頻度の年代別推移と麻痺の予後について
- 頭蓋骨縫合離開に合併した外傷性顔面神経麻痺の1例