腫瘍内に拡張した血管を認めたエクリンらせん腫の1例
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概要
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69歳,男性。30年前から右上腕に誘因なく疼痛を伴う25 mm大の皮下腫瘤を自覚した。正常皮膚色で表面平滑,弾性硬,下床との可動性良好。病理組織学的所見では,真皮内に20 mm大と3mm大の,線維性被膜で覆われた境界明瞭な結節性病変がみられた。腫瘍細胞は小葉状および索状に増殖し,明調な大型細胞の周囲を核の濃染する小型細胞が取り囲み,ロゼットストーン構造もみられた。主病変の結節内には拡張した血管構造が多数認められた。これらの所見よりエクリンらせん腫と診断し,その亜型であるgiant vascular eccrine spiradenomaと考えた。免疫組織化学も施行し,汗腺分泌細胞と導管部,筋上皮細胞への分化を示すと推測した。
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